RedNotebook ドキュメント
1.8.0
- レイアウト
- テキスト
- 書式
- ハッシュタグ
- 高度なタグ
- 画像、ファイル、リンク
- テンプレート
- 検索
- クラウド
- スペルチェック
- Windows でカスタム辞書を追加する
- オプション
- 保存
- エクスポート
- 複数のコンピュータで同期する
- Ubuntu One と Dropbox
- FTP や SSH サーバーに保存
- リモートサーバーと同期
- デュアルブート
- ポータブルモード
- ネットワークドライブ
- Latex の出力を PDF に変換
- Linux
- Windows
- ショートカット
- 暗号化
- 小技
- 複数エントリー
- Todo リスト
- 週番号
- 言語
- タイトル
- HTML や Latex コードを使う
- そのままのテキスト(保存形式)
- 解釈しないテキスト
- コメント
- すべてのエントリーのリスト
- コマンドライン・オプション
- 日付の形式
- 質問
- バグ
レイアウト
RedNotebookには「編集」と「プレビュー」の2つのモードがあります。テキスト
メインのテキストフィールドには通常の日記を書きます。こんな風に:今日は ペットショップ に行って、虎 を一匹買いました。それから、
書式
テキストの書式は 太字,斜体,空行は新しい 段落, 2つのバックスラッシュ \\ は 改行。
プレビューボタンをクリックして確認します。このテキストがどのように整形されたかは ~/.rednotebook/temp/source.txt を参考にしてください。 (訳注:このテキストとはメニューのヘルプで表示されるテキスト)
箇条書き(リスト) は下の構文を使います。 "-" の代わりに "+" を使うと 番号付き箇条書き になります。
- 最初のアイテム - インデントしたアイテム - 最後に2つの空行を入れることを忘れずに
ハッシュタグ
タグは簡単。ツイッターの #hashtag のように。高度なタグ
ハッシュタグ #hashtags は説明しました。 デフォルトでは隠されていますが右側をドラッグして広げるとタグパネルが表示されます。ここでは高度なタグが使えます。映画->ジェームス・ボンド のようにタグにサブタグを追加できます。 日記内のハッシュタグではスペースは使えませんがこのようにすれば似たような効果が得られます。 #映画 と #ジェームス・ボンド
タグとサブタグにも書式が使えます。太字, 斜体, など。
画像、ファイル、リンク
RedNotebook は画像、ファイル、リンクの挿入ができます。 上部にある"挿入"のプルダウンメニューから選びます。 テキストが現在のカーソル位置に挿入されます。挿入ボタンではコンピューターの ディレクトリーへのリンク はできません。
[Home ""file:///home/""] と書けば Home になります。
テンプレート
RedNotebook はテンプレートが使えます。"テンプレート" 横のボタンをクリックするとオプションが現れます。 曜日別のテンプレート以外にも必要なら無限のテンプレートが使えます。 templateディレクトリにあるファイルの 1.txt から 7.txt は曜日のテンプレートです。 テンプレートをクリックすると今日の曜日のテンプレートがテキストエリアに書きだされます。 "テンプレート"横のボタンでメニューが開きます。(訳注:現在の動作は違うようです)検索
左側に検索ボックスがあります。検索結果をクリックするとそこへジャンプします。クラウド
最近よく使われた42の単語が左側の単語クラウドに現れます。 これはプログラムが起動した時、日記が保存された時に更新されます。表示したくない単語は右クリックして非表示を選びます。 別の方法は設定のダイアログでクラウドから除外する単語を追加します。 ここで5文字以下の(訳注:半角5文字)短い単語を表示させることもできます。 正規表現 が使えます。 特殊な文字を非表示にするならバックスラッシュでエスケープします: 3\.50\?
正規表現で 単語クライドから除外 する事もできます。* を加えるとすべての単語をフィルターします。
スペルチェック
RedNotebook ではエントリーのスペルチェックができます。Linux では python-gtkspell パッケージが必要です。 "編集"メニューのスペルチェックで切り替えができます。gtkspell 2.0.15 からは右クリックでスペルチェックする言語が選べます。 (訳注:日本語のチェックはできません)
Windows でカスタム辞書を追加する
辞書は openoffice extension download site で入手できます。正しい言語の拡張ファイルをダウンロードします。 (ファイルは openoffice 拡張子 *.oxt、これはzipファイルで追加のデータが含まれる) 拡張辞書をダウンロードしたらそれを a .zip にリネームして解凍した *.dic と *.aff ファイルを <RedNotebook Dir>\share\enchant\myspell\へ。 Rednotebookの実行中なら新しい辞書を認識させるために再起動します。オプション
"編集"メニューの設定でカスタマイズできるオプションのダイアログが開きます。保存
データはプログラム終了時および一定間隔で自動的に保存されます。 データの損失を避けるため常にバックアップを作成しましょう。 "日記" メニュー "バックアップ" はすべてのデータをzipファイルに保存します。エクスポート
"日記" メニューに "エクスポート" があります。 "エクスポート" から日記をテキスト, PDF, HTMLまたは Latex にエクスポートできます。バージョン 0.9.2 からは日記を直接PDFにエクスポートできます。 エクスポートアシスタントが表示されていなければ pywebkitgtk version 1.1.5 以降をインストールします。 (このパッケージは python-webkit とも呼ばれます)。
Latex の注意点
すべてのリンクはプロトコルを含めたフルパスで表記する:
- http://www.wikipedia.org や
http://wikipedia.org (
wikipedia.org,"www.wikipedia.org") - file:///home/sam/myfile.txt (
/home/sam/myfile.txt)
複数のコンピューターで同期する
RedNotebook のリモートサーバーを使った同期は簡単です。 Ubuntu One や Dropbox のようなクラウドサービスを使います。サーバーに日記を保存するだけです。Ubuntu One と Dropbox
Ubuntu One か Dropbox に登録していれば 日記を同期フォルダのサブフォルダに日記を保存するだけ。リモートの FTP や SSH サーバーに直接保存する
バージョン 0.8.9 からは日記を直接リモートサーバーに送れます。 しかしこの機能は Linux だけです。この機能を使うにはあなたのコンピューターをリモートサーバーに接続します。 最も簡単なのは Nautilus で "ファイル" ->"サーバーへ接続" をクリックします。 ブックマークへの追加を忘れずに。 この方法でNautilusの左側にいつもサーバーを表示させることができます。 次にRedNotebookを起動した時に"新規" "開く" "別名で保存"のダイアログにサーバーが表示されます。 そこでサーバーの新しいフォルダを日記として選ぶことができます。リモートサーバーと同期
自分のサーバーを持っていたら Conduit や Unison が使えます。 日記のバックアップや同期には日記フォルダ(デフォルトで "$HOME/.rednotebook/data/") をサーバーと同期させます。この機能を使うには明らかにインターネット接続が必要です。 リモートに保存するときには定期的にバックアップを取ってください。 インターネット接続が複雑なら多くの落とし穴があります。
デュアルブート
RedNotebookは同じコンピューターの複数のOSで使うこともできます。 日記を保存する時 "日記->別名で保存" すべてのシステムでアクセスできるディレクトリーを使います。 他のシステムからは日記を "日記->開く" で開きます。バージョン0.9.4からは設定とテンプレートの共有もできます。 設定は "rednotebook/files/default.cfg" にあります。(訳注:現在は .rednotebook/configuration.cfg) ここでuserDirをシステム間で共有したいパスに設定します。
ポータブルモード
RedNotebookはポータブルモードで動かすことができます。このモードでは テンプレートと設定、ログがホームディレクトリではなくアプリケーション・ディレクトリーに作られます。 そして最後に開いた日記のパスはアプリケーション・ディレクトリーに設定されます。WindowsでRedNotebookをフラッシュドライブで動かすにはインストーラーを起動して インストール・ディレクトリーにUSBドライブを選びます。 ポータブルモードではスタートメニューやデスコトップアイコンは必要ないでしょう。
ポータブルモードを有効にするには default.cfg で portable=1 にします。
ネットワークドライブ
ファイルの選択ダイアログから直接ネットワークの共有ディレクトリーを選ぶことはできません。 (Bug on launchpad). しかしディレクトリーをリンクすることはできます。例えば[U: ""file:///U:/""] で
U が参照できます。
Latex の出力を PDF に変換
最近の RedNotebook では日記を直接PDFにエクスポートできます。 そこでこの章は時代遅れです。 しかし日記をまず Latex にエクスポートしてから後で PDF に変換したい人もいるでしょう。 以下がその手順です:Linux
Linux での変換には特別なパッケージが必要です: texlive-latex-base とtexlive-latex-recommended。 おそらく texlive-latex-extra も。これらには pdflatex プログラムが含まれており、ほとんどのLinuxでは標準レポジトリで入手できます。.tex ファイルを次のコマンドで変換します:
pdflatex 変換したい日記.tex
別の方法では Kile のような Latexエディターをインストールします。 (http://kile.sourceforge.net/), .tex を開いてエクスポートボタンを押します。
落とし穴があることも: すべての文字がPDFに変換できないことがあります。 例えばユーロ記号 (€) や他のpdfで標準でない文字。
変換に問題があったら簡単な方法は latexエディターをインストールして変換することです。 エラーを発見できてファイルを編集することができます。
Windows
エクスポートした Latexファイルは Texniccenter で開けます。そして MikTexでPDFに変換できます。 www.texniccenter.org/ と www.miktex.org にプログラムと説明があります。基本的に両方のプログラムが必要です。 .tex ファイルを Texniccenter で開き"Output"メニューから"Build Output"を選びます。 プログラムは同じディレクトリーに見栄えの良いPDFを作成します。ショートカット
| 操作 | ショートカット |
|---|---|
| プレビュー (On/Off) | <Ctrl> + P |
| 検索 | <Ctrl> + F |
| 戻る | <Ctrl> + PageUp |
| 進む | <Ctrl> + PageDown |
| 今日 | <Alt> + Home (Pos1) |
| リンクの挿入 | <Ctrl> + L |
| 日付/時刻の挿入 | <Ctrl> + D |
| タグ | <Ctrl> + N |
| エクスポート | <Ctrl> + E |
| フルスクリーン | F11 |
暗号化
例えば TrueCrypt を日記の暗号化に使うことができます。 Nick BairがWindowsの良いチュートリアルを書いています。 [RedNotebook の暗号化 http://sourceforge.net/apps/phpbb/rednotebook/viewtopic.php?f=3&t=14] 他のオペレーティングシステムでも似たような手順です。 基本的な考えはTrueCryptで暗号化フォルダを作成してマウントし、そこに日記を入れるということです。最近のLinuxではホームパーティション全体の暗号化が簡単にできます。 日記や他の個人的ファイルを守りたい人にはお薦めです。 この方法は特にラップトップ・ユーザーに有効です。 彼らのコンピューターは盗まれやすいですから。(´・ω・`) ホームパーティションを暗号化したらすべてのRednotebookのデータも暗号化されます。
Tips
複数のエントリー
一日に複数のエントリーを違う日記として書くこともできます。(ひとつは "Work", もうひとつは "Family") エントリーに異なるタイトル(=== Work ===, )を使います。そして水平線(20個の"=”)を入れます。Todo リスト
RedNotebook は Todoリストとして使えます。 利点としてアイテムを加えるだけで特に日付など入れる必要がないこと、 そしてそれを消すまでは残ること。その手順を:
- タグパネルが表示されていなければ右側をドラッグして広げます。
- 右クリックで "タグの追加"
- タグに "Todo" エントリに "Remember the milk" と書いて"OK"をクリック。
- 左のクラウドで "Todo" をクリックすると todoアイテムが表示されます。
- このリストはヘッダーの "日付" や "テキスト" をクリックするとソートされます。
- アイテムを "--" で囲むと取り消されます。
- 重要なアイテムは "**" で囲みます。
アイテムが完了したらタグ名を"Todo" から "完了"に変えるもの良いでしょう。
週番号
カレンダーに週番号を表示したいのなら設定ファイルの weekNumbers を 1 に変更します。 設定ファイルは $HOME/.rednotebook/configuration.cfg です。言語
RedNotebook で使う言語を変更したいのなら環境変数 LANG (Linux) または LANGUAGE (Windows) を設定します。 言語コードは、例えばドイツなら "de_DE" や "de_DE.UTF-8" です。 英語の場合はコードを"C"に設定します。 言語を変更する時は必要な言語パッケージがインストールされていることを確かめてください。 そうでなければエラーになります。Linuxでは端末で
LANG=de_DE.utf8とします。
同じ端末でrednotebookを実行します。
この端末を閉じると言語の変更は無効になります。
Windowsでは環境変数 LANGUAGE を作成します:
- マイコンピュータを右クリックしてプロパティをクリック。
- システムプロパティのウィンドウでアドバンスタグ(Windows XP)あるいは高度なシステム設定(Windows 7)を開く。
- そこで環境変数ボタンをクリック。
- 新しいボタンをクリックして LANGUAGE を設定。例えば de や de_DE や de_DE.UTF-8。 (自分の言語コード language code).
タイトル
タイトルは "=" で囲みます。 = My Title = が最も大きく ====== My Title ====== が最小です。 タイトルにはタイトルだけ書きます。番号付きのタイトルには "+" を使います。 + My Title + では "1." のように ++++++ My Title ++++++ では 0.0.0.0.0.1 になります。
HTML や Latex コードを挿入する
カスタムコードの挿入にはコードをシングルクォートで囲みます。 2つのシングルクォートはインライン挿入、3つのシングルクォートは段落全体。 段落全体ではシングルクォートだけの行を置きます。 この機能には webkit が必要です。(Linuxのみ利用可能)| Text | Output |
|---|---|
''<font color="red">Red</font>'' |
Red |
''$a^2$'' |
$a^2$ (a2 in Latex) |
'''
$$\sum_{i=1}^{n} i = rac{ncdot (n+1)}{2}$$
'''
これはLatexエクスポートで見栄えの良い式を作成します。
そのままのテキスト(保存形式)
改行とスペースのある整形済みテキストを入れるにはバッククォート(`)を使います。 2つのバッククォートはインライン挿入、3つのバッククォートは段落全体に使います。 段落全体ではバッククォートだけの行を使います。 この機能には webkit が必要です。(Linuxのみ利用可能)これを参考にしてください。 source :
Rednotebook のインストールは
sudo apt-get install rednotebook.
class Robot(object):
def greet(self):
print 'Hello World'
robot = Robot()
robot.greet()
解釈しないテキスト
2つの "" で囲まれた書式のコマンドは解釈しません。(**太字でない**)コメント
コメントはパーセント文字 (%) の後に書きます。コメントはプレビューには現れずエクスポートされません。 % は行の先頭に置きます。すべてのエントリーの表示
すべてのエントリーのリストを表示するには " " (スペース)で検索します。 この文字はだいたいどのエントリーにも含まれるからです。 結果は"日付"ボタンを押すと時間順にソートできます。 (訳注:日本語ではあまり有効でない)コマンドライン・オプション
使い方: rednotebook [-h] [--version] [--date START_DATE] [journal]
RedNotebook はメモや考えの過程を記録するグラフカルな日記です。
カレンダー、カスタムできるテンプレート。エクスポート機能、単語クラウドがあります。
書式やタグの設定、エントリーの検索もできます。
引数:
journal (オプション) 日記データのディレクトリを指定する。
引数 journal は次のうちのどれか:
- 絶対パス (例 /home/username/myjournal)
- 相対パス (例 ../dir/myjournal)
- $HOME/.rednotebook/ にあるディレクトリ名 (例 myjournal)
もし journal 引数がなければ前回使用したパスが使われます。
最初にこのプログラムを起動した時、デフォルトは
"$HOME/.rednotebook/data".
引数(オプション):
-h, --help このヘルプを表示
--version プログラムのバージョンを表示
--date START_DATE 指定した日付で起動 (形式 YYYY-MM-DD )
データのフォーマット
この節では簡単に RedNotebook のファイル構成を説明します。 最初に多くのファイルが保存されるディレクトリーを理解することが重要です。 このディレクトリー名は日記の名前として使われます。このディレクトリーには "2010-05.txt" のようなファイルがあります。(<year>-<month>.txt) 明らかにこのファイルは年月を示しています。(2010 5月)
それぞれの月のファイルには日のテキストが収められています。 このテキストは実際には YAML マークアップです。 pythonディレクティブなしではこの様になります:
24: {text: "これは通常のテキストエントリー"}
25:
Idea: {"二日酔いしないマシンの発明": null}
text: "これはテキストエリアの別のテキスト"
明らかにデータフォーマットは情報を格納するために辞書形式(ハッシュマップ構造)をとっています。
辞書の外にはキーとして日付、値として日記の内容があります。
日付の値には別の辞書が含まれます。
値がメインエリアに挿入されるキー "text" があります。
加えてその日のカテゴリーを表わす複数の別のキーを持つことができます。
それぞれのカテゴリーには値をnullにマッピングしている辞書があります。
要約するとデータフォーマットは辞書のヒエラルキーです。 フォーマットは必要があれば簡単に拡張できます。
すべての原文はフォーマットか txt2tagsでマークアップできます。
質問
質問や要望があるなら気軽にメーリングリストへ。あるいは私に直接。バグ
バグのないソフトウェアは存在しない! ( ー`дー´) でもバグに出会ったら知らせてください。 RedNotebook がよくなるだけではなくあなたのため全員のためなのです。バグ報告は ここ, でもこのサイトの使い方がよくわからないなら簡単にメールでもいいよん。


















